立体交差の家
約90坪の敷地は、中央の小さな平坦部を除き45度近い急な斜面でした。
通常、こうした崖地には擁壁を設けないと建築許可を得られませんが、
擁壁の工事見積もりは
建築予算をも超えてしまい現実味がありません。
そこでボーリング調査を行って打開策を模索したところ、
幸いにも非常に固い軟岩層であったことから、
擁壁に頼らなくても
安全性を確保できる方策を定められました。
斜面へと負担を掛けないように、
中断の平坦部に収まるように基礎の範囲を絞り
1階を基壇として2階を90°回転させて
立体的に交差するように載せています。
1階の屋根が2階のテラスになるなど、
この十字形のプランによって、
斜面であるにもかかわらず
フラットな生活の場を作ることができました。
Location : Ooiso Kanagawa・大磯町
Phase : July 2003 in complete
Structure : Wood・木造
Floor area : 85sqm
Phase : July 2003 in complete
Structure : Wood・木造
Floor area : 85sqm